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第4話「闇の福音」

side 真一


 次の日、昨日彼女たちと出会った場所へと行ってみた。
 すると今日はエヴァンジェリンさんは居らず茶々丸さん一人だ。

「こんにちは、茶々丸さん」
「こんにちは、青山さん……」
「今日も餌やってるんだね?」
「はい、私の日課のようなものですので……」
「今日も手伝ってもいいかな?」
「……どうぞ」

 手伝いを申し出ると、お許しを貰えたので一緒に猫に餌をあげる事にした。


side 茶々丸


 どうしてこの方は何も聞いてこないんでしょうか?
 昨日のマスターの言葉を聞き逃していたんでしょうか?
 いえ、そんなはずはありません。
 戦士であるこの方がそんなヘマするわけありません。

「あの…何も聞かないのですか?」
「聞かないよ。じゃあ逆に聞くけど俺がエヴァンジェリンさんについて聞いたら答えてくれる?」
「いえ、私には答えかねます」
「そうでしょ。無理矢理聞き出してもいいけど……そんなことしたらもうここで、君と話したり一緒に猫に餌をやることもできなくなる……。俺はそんなのは嫌だな」
「…………」

 何でしょうこれは……動力部が熱いです。
 故障したのでしょうか?

「よし、終わりかな。それじゃエヴァンジェリンさんにもよろしく伝えておいてよ。またね」
「はい……さようなら」

 ……治まりました。
 なんだったのでしょうか?
 今度ハカセにメンテナンスして貰わなければなりません。



side 真一


 茶々丸さんと別れて寮に向かっているところだ。
 通学路に差し掛かるとと駅方面から刹那が歩いてきているのが見えた。

「刹那! 今帰りか?」
「あ、真一さん。はい、今から帰るところです」
「それじゃ、寮まで一緒に帰ろう」
「かまいませんよ」

 そうして刹那とともに帰路へとついた。

 ん、そういや刹那の着てる制服……。あのエヴァンジェリンって子と同じだな。ちょっと聞いてみるか。

「刹那、お前エヴァンジェリンって子知ってるか?」
「え……はい、エヴァンジェリンさんなら同じクラスですが……彼女がどうかしたんですか?」
「ああ、ちょっと話す機会があってな……何故か俺が神鳴流剣士だと知ってたんだ。もしかして彼女は魔法関係者なのかな?」
「ええ。魔法先生と私や龍宮のような一部の生徒しか知りませんが彼女は魔法関係者です」
「彼女は何者なんだ?」

 俺のその質問に対し、刹那は閉口した。話せないようなことなのだろうか?

「答えたくないなら答えなくてもいいよ、自分で調べるからさ」
「条件があります。彼女と次に会うときは私も連れて行ってください!」
「それくらい別にいいけど、どうして俺が彼女と会おうとすると思ったんだ?」
「彼女の正体を知れば、たぶん彼女に聞きたいことができるはずだからです」
「……わかった、約束するよ。彼女と会うときは必ず刹那を連れて行く」
「落ち着いて聞いてくださいよ。彼女は、エヴァンジェリン・A・K・マクダウェルは『闇の福音ダーク・エヴァンジェル』――――『吸血鬼の真祖ハイ・デイライトウォーカー』です」
「…………そうか。『闇の福音』か、道理で聞いたことある名前なわけだな」
「真一さん……」
「大丈夫だよ、刹那。ありがとね」
「えっ!?」
「本当は俺が『吸血鬼の真祖』に会うのが心配だったんだろ。それに彼女は奴じゃないしね」
「それじゃあ明日私が接触してみますから、約束を破って一人で行かないでくださいよ」
「了解、相棒」

 そうか、彼女は吸血鬼の真祖だったか……。なら奴等について聞いてみないとな。


side 茶々丸


「茶々丸、明日これを青山真一に渡してくれ。私はじじぃの所に行って来るからな」
「はい、マスター……あの、私も戦わなければ駄目でしょうか?」
「ん、どうした?」
「私にもよくわかりませんが、あの方と……青山さんとは戦いたくはないのです」
「まあ、いいだろう。別に青山真一を殺すために戦うわけではないしな」
「いいのですか?」
「ああ。詠春から頼まれているのもあるが、私はあいつが自分よりも強い相手とどう戦うか見たいだけだ。見込みがなければそれまでだがな」

 よかったです。
 …………あ、またです。
 あの方のことを考えると何故か動力部が熱くなります。
 やはり故障してしまったのでしょうか?



side 真一


 今は一夜明けて木曜の放課後だ。
 俺は刹那と落ち合うべく世界樹前広場で待っているところだ。

「「お待たせしました」」
「って、なんで茶々丸さんも!?」
「昨日言った通り接触してみようと思ったのですがエヴァンジェリンさんが休みで……その……」
「マスターは今日はサボりです。それで私がマスターからのお手紙をお持ちした次第であります」

 差し出された手紙にはこう書かれていた。

『明日22時学園都市と外部の境界の橋にて貴様を待つ。
           エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル』

「境界の橋……なんでそんなところで?」
「マスターは『あれくらい広ければ思い切りできるだろ。フハハハハ』とおっしゃってました」
「つまり戦えってことか」
「はい、立会人は私がお引き受けします」
「わかった」
「茶々丸さん私も行くぞ」
「了解しました。それではマスターにはそう伝えておきます」

 茶々丸さんはそう言うと、ペコリとお辞儀をして去って行った。




 次の日、現在時刻は21時半だ。

「行くぞ刹那」
「はい、でも無茶しないでくださいね」
「わかってるって。絶対に刹那の所に戻ってくるよ」
「は、はいぃっ!!」
「?」
「そ、それじゃあ行きましょう」

 刹那と落ち合い決戦の場所へと歩き出す。
 そして、境界の橋に着いた。

「フハハハハハ、よく来たな青山真一、桜咲刹那」
「ああ『闇の福音』」
「何故ここに呼んだかはわかっているな」
「派手にやるためだろ」
「フフ、それじゃあ始めようか」
「待て! 俺はアンタに聞きたいことがある」
「問答は後だ。まずは私に認めさせてみろ!! 茶々丸!」
「はい。封印結界への電力停止確認——予備システムハッキング開始……完了しました」

 その時、エヴァンジェリンさんから巨大な魔力が吹き荒れた。
 刹那と茶々丸さんは魔力を感じた瞬間少し離れて行った。

「それではいくぞ。いきなり死んでくれるなよ。リク・ラク ラ・ラック ライラック」

 彼女は魔力を迸らせ、詠唱しながら突っ込んできた。

「来たれ氷精、爆ぜよ風精『氷爆ニウィス・カースス』」
「チッ」

 氷の爆発をバックスッテプで躱し『朝霧』を抜き放つが迫るエヴァンジェリンさんに魔力を込めた掌底を叩きこまれ吹き飛ばされた。
 水の上!!
 大橋の上から弾き飛ばされ、咄嗟に浮遊術を使うが次の魔法が迫っていた。

「リク・ラク ラ・ラック ライラック 闇の精霊101柱 集い来たりて、敵を貫け『魔法の射手サギタ・マギカ 連弾セリエス闇の101矢オブスクーリー』」
「くそっ……数が多い! 神鳴流奥義 斬空掌散!!! 落ちろぉーーーっ!!」

 上昇しながら闇の矢を撃ち落とし、虚空瞬動で後ろに回り込んだ。

「アハハハハ、やるなぁ。だが、まだまだ入りが甘い!!」
「消えた……後ろか!?」
「いい読みだが、上だよ」

 虚空瞬動二連!?
 声に反応して、何とか気を込めた剣で防御するも水の中へと叩き落された。
 そして水上へと上がるとエヴァンジェリンさんは上空で待ち構えていた。

「貴様この程度ではないだろう? どうした!? 己が力の全てを見せてみろ!!『氷神の戦鎚マレウス・アクイローニス』」
「でかいっ! 神鳴流奥義 極大・雷鳴剣!!! はああああああぁっ!」

 巨大な氷塊と雷撃を纏う剣が激突した。



side 刹那


 戦いの場が水上に移り、私は茶々丸さんと橋の上からそれを見ている。
 今、真一さんの雷鳴剣がエヴァンジェリンさんの放った氷塊を打ち砕き、エヴァンジェリンさんは電撃を防御している。
 それから戦闘は見るからに激しくなった。

「刹那さん、心配ですか青山さんのことが?」
「心配じゃないといったら嘘になりますけど、信じてますから……あの人は私の所へ無事に戻って来る言ってくれましたからね」
「……惚気ですか?」
「な!? 違いますよ!! 私はただ……ハッ」

 私は飛んできた矢を避けると飛んできた方向――橋の向こうを見た。
 そこに見えたのは鬼の軍勢だった。

「何っ!? これほどの数の鬼が何故学園に!?」
「おそらく私が学園結界を落としたのが原因です。すみません」
「う、それを言ったら私達全員共犯ですよ。それより茶々丸さん戦えますか?」
「はい、ですがこれほどの数二人だけでは……」
「今から応援を呼びます。幸い飛行型の式神はあの二人の方へ行ってくれましたから応援が来るまで何とか持ちこたえましょう」

 龍宮に連絡するべく携帯を手に取った。



side 真一


「リク・ラク ラ・ラック ライラック 来たれ氷精、闇の精!!闇を従え、吹雪け、常夜の氷雪 『闇の吹雪ニウィス・テンペスタース・オブスクランス』!!!」
「氷よ我が手に力を『朝霧・雪華』……神鳴流秘剣 極大・絶氷刃!!!」

 エヴァンジェリンさんの放った闇の波動を纏った吹雪は唸りを上げながら、激しさを増し俺へと迫る。その氷の魔力の波動に向けて、今使える最大限の氷の魔力を込めた刃放つ。飛翔した刃とエヴァンジェリンさんの魔法は俺とエヴァンジェリンさんの丁度中間位の位置でぶつかり合う。そして一瞬の拮抗の後、俺の放った刃が魔法を押し返し、斬り裂き始めエヴァンジェリンさんへと向かう。

「『氷楯レフレクシオー』」

 俺の技が魔法を斬り裂く。その刹那、エヴァンジェリンさんは反射的に楯の魔法で防ぐ構えを取っていた。直後氷の刃と氷の楯が激突する。
 刃の勢いと楯がせめぎ合う中、この瞬間に勝機を見出した。

 ――――ここを逃したらたぶん俺に勝ち目はない!!



side エヴァンジェリン


 私は『氷楯』で氷の刃を防御した。
 なかなかの技だな。
 私の楯とぶつかっても勢いが死んでいないぞ。
 奴は……
 空中での瞬動術――虚空瞬動の動作に入っているな。
 だがなそんな雑な瞬動からの攻撃が通用するはずないだろうがっ!

「バカか、そんな真正面からの雑な攻撃ただの的だっ!」

 雑な攻撃と思い、軽く合わせるように掌底でカウンターを狙うが、その攻撃は空を切った。
 掌底が外された!?
 虚空瞬動二連だと……あの雑な入りはフェイクかっ!
 あいつは先ほどの私がやってみせた連続での瞬動術を見事に吸収し、戦略に取り込んできた。この戦闘中にも着実に強くなっているということか。戦闘センスはあるようだな。

「後ろかっ」
「遅いっ!崩龍桜華斬!!!」

 氷の嵐の如き連撃が放たれた。その氷の嵐から感じられる圧力は、実際14歳の人間が放ったとは思えない程の威力が窺える。

 ――――だが私の魔法障壁は破れまい。



side 真一


 いけるっ! エヴァンジェリンさんは強い。その身に纏う真祖の魔法障壁は、確かに絶大な防御力を誇る。そう……神鳴流の真髄を体得した剣士以外には――――

「雪華解放…神鳴流奥義 斬魔剣 弐の太刀・一閃!!!」
「っ!?」

 氷の魔力の魔弾を目くらましに放ち、今できる最高の技で一閃した。それは神鳴流の宗家のみに伝承される魔を払う退魔の剣の真骨頂――――“斬魔剣 弐の太刀”。それを更に昇華させ一撃に全てを込める。その斬撃はどんなに強固な障壁であろうと突破し、実体を斬り裂く。それはエヴァンジェリンさんの真祖の魔法障壁であろうと例外ではない。朝霧の刃は障壁をすり抜け、エヴァンジェリンさんを肩口から袈裟に斬り裂いた。

「ッ……貴様ァ!」

 !?
 彼女の目の色が変わり、肩口から切り裂いた傷が一瞬にして修復した。

「忘れたか、私は『不死の魔法使いマガ・ノスフェラトゥ』だ!」

 エヴァンジェリンさんから今まで以上の魔力が溢れ、今までの人生で感じた中でもトップクラスの魔力の波動に俺は死を覚悟した。
 だけどエヴァンジェリンさんは動きを止めて、大橋の先――学園都市の出口の方を見ていた。

「フン、どうやら客のようだぞ、ほれ」

 指差された方を見ると飛行型の鬼がうようよと蔓延っていた。

「げ、こんな時に」
「狙われたな。大方、大停電の日程を知った関西呪術協会の強硬派の術者といったところか。真一、貴様のさっきの連続攻撃はなかなか良かったぞ。ギリギリ合格といったところだ」
「は、はい」
「フン、さっさと片づけるぞ!飛行型が……ざっと100体か真一、貴様は前衛だ。私の詠唱時間を稼げ!」
「ん、了解。エヴァンジェリンさん」

 前衛を任せてくれた……。
 少しは認めてくれたってことかな。
 そう思いながら敵の群れへ突撃した。



side 刹那


「神鳴流奥義 斬岩剣!!! 奥義 斬鉄閃!!! おぉおおおっ」

 不味いな…数が多すぎる。
 この物量、おそらく高位の術者が4人以上はいるな。
 茶々丸さんは……。
 囲まれてる!?

「神鳴流奥義 百烈桜華斬!!! 茶々丸さん大丈夫ですか!?」
「すみません、助かりました」
「いえ、ですが不味いですね。このままではいずれ抜かれます」

 この大橋を抜けられたら、学園都市は目と鼻の先だ。何とか持ちこたえなければ……。

「やあ。待たせたな、刹那」

 ドジュウウウ……!
 声と共に後方から飛来した銃弾で数体の鬼が貫かれた。

「龍宮か…助かる」
「拙者もいるでござるよ」
「楓さんもご助力感謝します」
「いやいや、困ったときはお互い様でござるよ」

 長瀬楓――彼女はクラスメイトの一人で、知り合った当時は魔法の存在こそ知らないようだったが、その変幻自在の忍術を駆使して戦い、その実力は私や龍宮とも並ぶ程だった。楓まで来てくれたのは有り難いな。

「他の人は居住区と世界樹周辺の防御を固めるそうだよ。高畑先生は今のエヴァンジェリンがいるなら大丈夫みたいなこと言っていたがどういうことだ」
「マスターは今能力制限なしの最強状態ですので…」
「そういうことか。それと葛葉先生からの伝言だが『刹那、真一。さっさと片づけて私の所まできなさい』だとさ」

 ヒィィッ!!
 真一さん、私達は次の朝日を拝めるのでしょうか?



side 真一


「シッ」
「『闇の吹雪ニウィス・テンペスタース・オブスクランス』!!! フン、空の敵は粗方片付いたな」

 鬼を袈裟切りにした所で残りをエヴァンジェリンさんが吹き飛ばした。やはり西洋魔術師の大火力は凄まじい物があるな。
 刹那達のいる大橋の方を見ると、まだまだ多くの陸戦型の鬼が闊歩していた。

「橋の方はまだウヨウヨいますね」
「そうだな……あれを見ろ」

 エヴァンジェリンさんが指差した方向を見ると、橋の上に召喚の光が見えた。

「あれは!?」
「奴ら魔力の続く限り召喚し続けるつもりだな。どうやら元凶を潰さないといけないようだな。行くぞ真一」
「わかりました」

 俺たちは元凶の術者たちの方へと向かった。



side 刹那


「神鳴流秘剣 百花繚乱!」

 直線状に気の刃を放ち敵を吹き飛ばす。もう何体の鬼を斬っただろうか? 終わりの見えない鬼の攻勢に辟易していると、隣で戦っていた楓が風魔手裏剣で敵を切り裂きながら話しかけてきた。

「ところでエヴァ殿と先ほど話に出ていた真一殿というお方はどちらでござるか」
「あれです。あの偶に光って見える所です」
「む、あの二人完璧に飛んでいるでござるな。拙者も修行を積めば飛べるようになるのでござろうか」
「はは、楓ならそのうち飛べるようになるさ」

 などと会話しながらも動きを止めることなく敵を切り裂き、撃ち抜き続けている。
 空を見ると二人は召喚の光の方へと向かっていた。

「どうやらもう少しで終わりみたいですね」

 真一さん、エヴァンジェリンさん頼みますよ。

「マスターが時間を忘れてなければいいんですが…」
「どういう事ですか?」
「はい、私がハッキングしたのは予備システムだけですので、停電が復旧するとマスターは最弱状態に戻ってしまいます」

 ――エヴァンジェリンさん……本当に頼みますよ。



side エヴァンジェリン


 術者に近づくと善鬼と護鬼が4体ずつこちらに向かってきた。詠唱の邪魔だっ!?

「真一はあの8体をやれ」
「げ、マジですか?」
「当たり前だ。それに私の方が数が多いぞ。術者7人に式神十数体だ」
「わかりましたよ。神鳴流秘剣 斬光閃・2連!!」
「さすがに学園内で殺すとじじぃがうるさいからな……これでいくか リク・ラク ラ・ラック ライラック」

 真一よく見ておけよ。
 これが私の……いや最強種『吸血鬼の真祖』の魔力だ!!

「ニンギルスの恩寵を以って、来たれ戦闘の洪水、『万物を破壊せし水の神鎚シャルウール』!!!」



side 真一


「——『万物を破壊せし水の神鎚シャルウール』!!!」

 8体目を切り裂いたとき、エヴァンジェリンさんの魔法が解放された。
 見た目は『氷神の戦鎚』と似たようなものだが、あの巨大な水球に込められた魔力は桁外れのものだ。
 放たれた水球は術師たちの足場――つまり橋に当たり橋の一部を支柱ごと抉り取り、さらに余波で護衛の式神を消し去り魔法障壁を破壊しつくし術者を吹き飛ばした。術者たちは為す術なく湖へと落ち捕縛魔法で捕らえられた。
 一応ピクピク魔法と動いているので、術者たちはどうやら死んではいないようだった。
 でもこれやりすぎじゃないのか橋壊れてるんだけど……。

「フハハハハ、見たか! これがわた……! きゃんっ」

 ……エヴァンジェリンさんが落ちていく。何やら可愛らしい声を上げながら。
 0時を回り停電が復旧したみたいだ。その影響で魔力が封じられたんだろう。

「おいっ、見てないで助けろっ!私は泳げないんだっ!!」
「っと、大丈夫ですか?」
「……ああ」
「今すごく必死でしたね。あんな焦ったエヴァンジェリンさん初めて見ましたよ。フフッ」
「ええ~い、ニヤニヤするなっ!」

 そうして顔をそむけるエヴァンジェリンさん……。
 それでも今はお姫様抱っこ状態なので赤く染まった頬がよく見える。
 不覚にも可愛いと思ってしまったが口に出すのは止めておこう。
 何か理不尽な暴力受けそうだしな、うん。

 学園都市側の陸地へと戻ると皆が待っていた。
 とりあえず学園都市の危機を救えてよかったな……。
 まあ自分たちで招いたようなものだけどな。

 そうして1日が終わ……らなかった……
 俺と刹那は刀子さんの所へと行き、待っていたのは阿修羅のようなお方だった。
 俺たちは朝まで正座だったとだけ言っておこう。
 そうして長い1日が終わった。



エヴァが水の魔法を使いましたが、この作品では
エヴァの魔法の適正は
「氷=闇>水>風>その他」という感じに設定してあります。

オリジナル技・魔法に関して簡単に説明すると

絶氷刃:氷の魔力を乗せた斬空閃
崩龍桜華斬:氷の魔力を乗せた百烈桜華斬

万物を破壊せし水の神鎚シャルウール
これはシュメル神話の戦闘と農業の神ニンギルスの持つ武器 神鎚シャルウルから考えたもので、シャルウルの名の意味は「すべてのものを破壊するもの」で、異名は「戦闘の洪水」と詠われるそうです。

今後もオリ技・魔法を出すと思いますが、温かい目で見守ってくれると幸いです。
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非公開コメント

No title

俺はそんなのは嫌だな
絶対に刹那の所に戻ってくるよ
フフッ

うわぁぁあああwwww前も思ったけど真一ぃぃぃいいwwww

一「俺よりもジゴロだな」
二「ハジメちゃんはただ節操なしなだけでしょ」
一「…………」

そういやここでは楓も既にニンニン♪してるんですよねw

Re: No title

彼は天然なんですww
自分の発言の効果が分かってないんですww

楓はニンニン♪してますよ。知ってるのは刹那とか一部だけですけどね。
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プロフィール

アイン

Author:アイン
小説家になろうでも活動中のアインです。趣味で書いた小説をまったり載せていきます。

よろしくお願いします。

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