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第11話「潜入!図書館島!! 後編」

side 真一


「キャアアアーッ」
「みんなゴメーン」

 ただ今絶賛落下中だ。
 俺はこのちゃんを抱きかかえている。
 このちゃんは俺の事を信じてくれているのか、不安そうには見えない。

 他の人はというと、楓さんと古さんは割と余裕そうだ。まあこの二人に関しては心配いらないだろう。まき絵さんは悲鳴を上げているが、何となく遊園地のジェットコースター的な悲鳴なのは、まあ気のせいだろう。明日菜さんはネギ先生を守るように抱えている。いつも子供は嫌いと言ってるけど、意外と面倒見がいいんだよな。

 落下先を見ると下の方が明るくなっていた。
 暗い穴は広く明るい空間へと繋がっていて、下には水面が迫っていた。
 俺は気で肉体強化し、このちゃんを着水の衝撃から守るようにして着水に備えた。



side ハルナ


 無線で実行部隊の皆に連絡を試みているけど、一向に繋がる気配はない。

「みんなーッ、どうしたのーっ!?」
「へ、返事してくださーい!」
「あーわわわ、どーしよどーしよ」
「誰かに連絡を……ってこんな時間じゃみんな寝てるし……」

 突然みんなとの通信が途絶えた。
 魔法の本の安置室までは順調だったのに……いったい何があったっていうのよ!?
 みんな無事でしょうね?



side 真一



 俺は着水後、このちゃんを陸地に降ろして、水へと落ちた皆を回収した。
 それから軽く周囲を見た後、一応見張りをしていた。

「うーん……」
「木乃香ちゃん、おはよー」
「おはよー。って、あれ……? ここ、どこやろ?」
「昨日英単語のトラップ間違えて、あそこから落ちてきたんだよ」
「ひゃー、あんな高いトコから落ちてきたんかー」

落ちてきた穴を指差しながら答えた。
そうして、話していると他のみんなも目覚め始めた。

「おはよー」
「おはよー……って、ここ何処よっ!?」
「昨日あそこから落ちてきたじゃないですか」
「こ、ここって図書館の中なの……?」
「たぶん、そうだと思うよ」
「あんなところから……しかも地下のハズなのに明るいよ、壁が光ってるし……」
「……ここはまさか幻の『地底図書室』!?」
「『地底図書室』?」
「何やそれ、夕映?」
「地底なのに暖かい光に満ちて、数々の貴重品にあふれた……本好きにとっては、まさに楽園という幻の図書館……」
「へー、図書室にしては広いなー」
「ただし……この図書室を見て、生きて帰った者はいないとか……」
「ええーっ!?」
「じゃ、何で夕映が知ってるアルか?」
「とにかく脱出困難であることは確かです」
「ど、どうするアルか? それでは明後日の期末テストまでに帰れないアルよ」
「それどころか私たち、このままおうちかえれないんじゃ……? あの石像みたいのもまた出るかもだし」
「とりあえず、周りには危険は無さそうだったよ。あと何故か食材付きのキッチンとかがあったな」
「そうなん? ひとまず安心やね」

 食材付きのキッチンというのには誰もツッコミを入れて来なかった。不思議に感じている俺が可笑しいのだろうか? 図書館島の地下事態がトンデモ空間だし、いちいちツッコンでたら切りもないか。
 でもここからどうやって出ようか? 飛んで一人ずつ運ぶわけにもいかないしな。まあ、それは最後の手段か……ネギ先生と協力すれば何往復もしなくて済むしな。



side ネギ



 真一さんは頼りになるなー……
 僕だって先生なんだから、もっとしっかりしなきゃ!!

「痛っ……」
「アスナさん!?」
「いや、大丈夫何でもないよ」
「肩を怪我したんですか!?」

 よ、よーしあまり得意じゃないけど治癒魔法で……
 ハッ……しまった。僕、三日間魔法を封印して、今はただの人なんだっけ。それに魔法が使えれば、この杖で外へ飛んで行けるのに……どうしよう……。
 こうなったのも引率の先生である僕の責任だ……先生である僕が、今こそみんなを勇気づけなきゃ!!

「み、皆さん、元気を出してくださいっ! 根拠はないけど、きっとすぐ帰れますよっ! あきらめないで期末に向けて勉強しておきましょう!!」
「え……」
「べ……勉強~!?」
「プッ……アハハハ、この状況で勉強アルカ—!?」
「ハ、ハイ。きっとすぐに出られますから」
「……ありがとう、ネギ君。ホントは私(とアスナ)のせいでこんなひどいことになったのに……魔法の本も取り損なっちゃったし……」
「そんなことないですよ!! 魔法の本がなくても今から頑張れば大丈夫!!」
「そうでござるな、今から勉強すれば……」
「月曜のテストまでに10点UPくらいはネ」
「俺もやっとかないと殺される……」
「しんちゃんはウチが見たるなー」
「ありがとね、でも自分の勉強を優先しなよ」
「うん。でもさっきのお礼やよ。ウチが怪我してないの、しんちゃんのおかげやろ?」
「それは気にしなくていいって、男が女の子を守るのは当然だろ」
「しんちゃん……」
「んんっ、私たちも居るんだけどなー」
「『女の子を守るのは当然だろ』だって、私も言われてみたーい」
「完全に二人の世界に入っていたでござるな」
「い、いや……今のは違「はいはい、そーゆーのは無事脱出してからやってね」
「…………」
「話を戻しますけど、幸いなことに教科書には困らないようです……」
「よーし、じゃあ早速授業を……」
「……とその前に」
「「「「探検だーっ!!」」」」
「あー、待ってください僕も……」

 パシュウッ
 一つ目の封印が解けた。
 朝日と共に解けるから……今は土曜の朝か。
 此処に来てから一日経ったんだ。
 魔法の封印が解けるまで後二日か……



side あやか


「何ですって!?」
「2−Aが最下位脱出しないとネギ先生がクビにぃいい~!?」
「ど、どーしてそんな大事なコト言わなかったんですの桜子さん」
「だって、先生に口止めされてたから~」
「とにかくみなさん! テストまでちゃんと勉強して最下位脱出ですわよ!!」

 何とかしませんとネギ先生がクビになってしまいますわ。
 阻止するためなら、この雪広あやか……何でもいたしますわ!!

「問題はアスナさん達五人組バカレンジャーですわね……とりあえずテストに出ていただいて0点さえ取らなければ……」
「みんなー大変だよーっ!!!」
「ネギ先生とバカレンジャー達が行方不明に……!!」
「え゛……」

 やっぱりダメかもしれませんわ…………



side 刀子


「それではHRを始める。っと、春日……真一はどうした?」
「それが……昨日の夜、女子中等部の近衛さんに呼び出されて出て行ってから帰って来てません」
「何ですって!?」

 真一ぃぃいい……
 貴方がダメだと私もやばいって言ったでしょうが。
 ……でも、木乃香お嬢様に呼び出されて出て行ったって……ということは、木乃香お嬢様も行方知れずなのかしら。これは学園長に確認しなきゃ駄目なようね。



side 真一


 どうやら男子校と女子校のテスト範囲は、ほとんど同じみたいで俺もネギ先生の授業を受けることになった。
 流石に天才少年と言われるだけあって頭はいいようで、授業もなかなか分かり易かった。

 それで今は日曜日で、自習という名の休憩時間中だ。

「本に囲まれて、あったかくてホント楽園やなー♥」
「一生ここにいてもいいです」
「コラーッ! 夕映も勉強しなよーっ!」

 このちゃんが本に夢中であまり相手をしてくれない……
 暇だしちょっと水浴びでもするか。二日も風呂入ってないしな。



side ネギ


 ふーむ……ずっと水に浸ってたハズの本が全く傷んでないし、この無秩序な並び……誰がこんなモノ作ったんだろ?

 お……腕の封印の二本目が消えてる。
 あと一本か……朝になれば魔法で外に帰れるぞ。

「ふーんふーん」
「あれ真一さん、こんな所で何してるんですか?」



side 真一


「ネギ先生か、二日も風呂入ってないですから、ちょっと水浴びでもしようかと思いまして……」
『ね……結構、水温かいでしょ』
「げ……」

 やべえ、先客がいやがる……

「あれ他にも誰か来てるのかな?」
「ネギ先生やばいですって……」
「え゛っ」
「「キャーッ!! ネギ君と真一君のエッチーッ!!」」
「ごめんなさーいっ!!」

 はあはあ……何とか脱出できた。
 ネギ先生は捕まったようだけど、10歳だしそんなひどいことにならないだろう。
 まき絵さんと楓さんと古さんの裸もろに見ちゃったな……
 まだ鮮明に思い出せるなぁ……

「しんちゃん、こんなとこで何やっとん?」
「ハッ、さっきの光景なんて思い出してないよ」
「……さっきの光景って何のことなん?」

 って、このちゃん怒ってる?
 何かこのちゃんの視線が下の方に……
 って、立ってるし!?
 やばい……何とかここを切り抜けねば……

「詳しく、聞かなあきまへんえ……」
「ギャーッ! とりあえずゴメンナサイ!!」

 俺は生きてここを出られるだろうか……?



side ネギ


 あー、びっくりした。
 困るなあ……僕、先生なのに……

 ザッパーン。

 近くで水音がしたけど、誰かいるのかな? アスナさんかな?
 僕は水浴びをしているアスナさんの姿に思わず息をのんだ。

「ん……誰?」

 ハッ……なななっ、何を見とれてるんだ僕は。
 こ、これじゃ覗きじゃないか。
 いけないいけない……

「こぉら、何やってんのよネギ坊主」
「ス、ス、スミマセンッ! 僕、別にのぞくつもりじゃ……・!!」
「なーにが、覗くよ。ガキのくせに」
「あっ、あれアスナさん包帯が……」
「ん」
「い、今取り替えますね!」
「えっ、いや、いいってこんなの」
「ダメですよ、アスナさん。わ、かなりひどい傷じゃないですかぁ」
「いや、だから何ともないってば。私、昔からおテンバでケガ慣れてるから」

 アスナさん、僕のせいでこんなケガしたんだ。
 迷宮ダンジョンでも僕の事かばってくれたし、考えてみれば、期末で最下位脱出しないと僕がクビになるからって図書館島に来てくれたんだよな……。

「…………」
「あの……、アスナさん……」
「あのさ、ネギ……こんな所に連れてきちゃってゴメン……実は期末で最下位だったらクラス解散の上、私たち小学生からやり直しだっていうから……」

 アスナさん何言ってるんだ?

「……は?」
「いや、だから私たちが留年って……・」
「いや、僕がクビになるってことしか聞いてないですけど……」
「…………」
「…………」
「え、ええ~っ!? 何よ、それぇ! ……てことは留年とか小学生ってのは……デマッ!?」
「た、たぶん……」
「あー、もうっ。そんなんだったら、こんな謎の図書館なんか来なかったわよ」
「ええっ!? そんなぁー」
「ったくも~。やっぱり、あんたが来てから踏んだり蹴ったりよ」
「僕だってそうですよぅ」
「あ゛……あたたたた」

 アスナさんは傷が痛んだのか僕のほうに倒れてきた。
 ドキドキ……
 な……なんだろ? む、胸がドキドキするぞ……。

「あれ……アンタどうしたの? 顔まっ赤じゃない」
「!!」
「大変、熱ある!?」
「いえ、別にっ何とも」
「何ともないってことないでしょ。こんなに赤くして」
「ほら、おデコ」

『キャアアアーッ!』

 アスナさんが僕におデコを当てたその時、佐々木さんたちの悲鳴が聞こえた。



side 真一


「しんちゃん、ちゃんと反省せなあかんえ」
「はい……」
「まきちゃん達にも謝らなあかんえ」
「はい……」

 俺はこのちゃんの説教を受けていた。
 何か、このちゃん……母さんに似てきたような気が……

『キャアアアーッ!』

 何だ!?
 この声、まき絵さん達か!?

「木乃香ちゃん、俺が見に行くから明日菜さん達を探して来て」
「ん、了解や」

 このちゃんと別れ、悲鳴のした方向へと急行した。

「大丈夫ですか!?」
「誰か、助けてーっ!」

 英単語ツイスタ—の時のゴーレムにまき絵さんが捕まっていた。

「真一殿。助太刀をお願いするでござる」
「了解」
「真一、やっぱり強いアルか」
「そういえば刀を持ってないようだが、戦えるでござるか?」
「大丈夫ですよ。神鳴流は武器を選びません……無手でも戦えます」
「うわーん! 話してないで助けてよーっ!!」

 話してる場合じゃないな……
 動こうとしたとき、ネギ先生たちがやってきた。

「まきちゃんーっ!」
「佐々木さんーっ! 僕の生徒をいじめたなっ! いくら石像ゴーレムでも許さないぞっ」

「ラス・テル マ・スキル マギステル 光の精霊11柱! 集い来たりて敵を射て!! くらえ魔法の矢!!『魔法の射手サギタ・マギカ 連弾セリエス光の11矢ルーキス』!!」

 し~ん……
 あれ? 図書館島に潜入してから、どうも動き悪いと思ってたけど……
 もしかして今魔法使えないのか!?

「「ま……まほーのや…………?」」
『ふぉふぉふぉ、ここからは出られんぞ。もう観念するのじゃ。迷宮を歩いて帰ると三日はかかるしのう~』
「み、三日!?」
「それではテストに間に合わないアル」
「み、みんなあきらめないでっ! 僕の魔法の杖で飛んでいけば一瞬だから……ハッ!?」
「こ、こらネギッ!? さっきから何モロ言ってんのよっ!?」

 何いってんだコイツ!?
 激しく突っ込みたいけど……まだ魔法使いだと知らないことになってるからできない……
 頼むからしっかりしてくれ! ネギ先生っ!!

「と、とにかくみんな逃げながら出口を探すのよっ」
『フォフォフォ、無駄じゃよ。出口はない』
「ん……? あ!! みんな、あの石像ゴーレムの首の所を見るです!」
「あっ! あれは、メル……何とかの魔法の書!?」
「本をいただきます!まき絵さん、クーフェさん、楓さん、真一さん!」
「よし、楓さんと古さんはまき絵さんをお願いします。そしたら後は俺がやります」
「「OKー、バカリーダー、真一(殿)」」
「中国武術研究会部長の力、見るアルよー♥ ハイッ!! アイ~、ヤッ!!」

 古さんは一撃目でゴーレムの足を止め、二撃目でまき絵さんを解放した。
 楓さんがゴーレムから解放されたまき絵さんを救出し、まき絵さんは器用にリボンを操り魔法の書を奪った。

「キャー♥ 魔法の本取ったよーっ!」
『ま……待つのじゃ~』
「待つのはお前だ」
『フォ』
「喰らえっ!! 神鳴流 紅蓮拳!」
『ヒ~ッ』

 俺は一撃でゴーレムを粉砕し、吹き飛ばしてしまった。
 や、やりすぎたか……

「オオ~、すごいアルよ。真一強いアルね」
「ス、スゴイ……真一さん、今のなんですか?」
「いやあ、マグレですよ」
「マグレってアンタ……」
「もう安全だと思うけど、出口探しましょう」
「そうです!あの石像ゴーレムの慌てよう、きっと何処かに地上への近道があるです」

 ふう、何とか誤魔化せたかな……
 さて、出口を探しますかね。



side ネギ


 ううっ……肝心な時に役に立てないなんて……
 まだまだ立派な魔法使いマギステル・マギは遠いな……
 それにしても、さっきの真一さん凄かったな。
 マグレって言ってたけど、マグレであんなことできるのかな?
 はぁ……・魔力さえ戻れば、この杖でビューンってすぐ外に出られるんだけど……
 でも、でもみんなに魔法がバレたら先生どころか強制帰国!
 素直に自分の足で出るしかないっ!!

「あっ、見つけた滝の裏側に非常口です!!」
「それよ!!」
『待つのじゃ~』

 わああ~……
 さっきの石像ゴーレムっ!
 胸部から上だけで追いかけてきた!!



side 真一


「キャー!早く早く中へ……」
「って、何コレ!? 扉に問題がついてる……!?」
「『問1 英語問題 read の過去分詞の発音は?』です」
「ええ~何ソレ!?」
「そんなコトいきなり言われてもー」
「ゴーレムを止めますから誰か答えてください」
「ムムッ……!? いや……ワタシ、コレわかるアルよ! 答えは[red]アルね!」
「おおっ!? 開いた~」
「みんな早く中へー!」
「もしかして、この本のパワーで!?」
「持ってるだけで頭が良くなたアル」

 開いた扉を抜け通路を抜けると、長い長い螺旋階段があった。
 これを上まで登るのか……

「え~ん、部活の練習よりキツいよーっ」

 ゴォオオオオオンッ!!
 その時ゴーレム(もはや見た目はジ〇ングみたいだ)が壁をぶち破ってきた。

『ならぬならぬ。ほ……本を返すのじゃ~っ』

 しつこいな……匍匐前進みたいな感じで追いかけてきやがる。
 それから長い追いかけっこが始まった。
 俺たちは道を塞ぐ問題を解きながら上へ上へと向かった。
 そうして一時間くらい登り続けた。

「あ……け、携帯の電波が入りました!! 地上波近いです。助けを呼ぶのでみんな頑張るのです」
「ち……地上が……!?」
「ああっ!みんな見てくださいっ!! 地上への直通エレベーターですよっ」
「こ、これで地上に帰れるの!?」
「急いで乗りましょう」
「よーし乗った!!」
「やったー、地上一階へGOや!!」

『ブーッ!!重量OVERデス』

「ええええ~っ」
「地底図書室で飲み食いしすぎたアルかー!?」
「まき絵さん。今、何キロです?」
「わ、私はやせてるよっ!それを言うならアスナとか長瀬さんの方が~」
「スペース余ってるやん根性なしのエレベーターやな」
「みんな持ってるモノとか服を捨てて!! ホラ見て、片足出すだけでブザー止まる……あとちょっとなのよ!」
「ホンマや」
「おお、脱ぐアル。脱いで軽くするアルよ」
「そうだなっ! ってあれ、木乃香ちゃん何で俺の目塞ぐの?」
「しんちゃんは見ちゃダメやよ」
「脱がすわよ~、真一君」

 くそう……
 目が見えれば周りは天国ヘブンなのに……
 ああ、誰かに服脱がされてく……何だこの展開……。

「これでどうアル!?」

『ブーッ!!重量OVERデス』

「やっぱりダメアルー」
「もー捨てるモノないよ~っ!あとちょっとなのにーっ」

『フォフォフォ、追いつめたぞよー」

 本当しつこいなコイツ。不味いな……
 俺が止めに出るとこのちゃん達の裸見ちゃって、後が怖いどうするかな。



side ネギ


 今まで僕が一番役に立ってない……
 ここは僕がやらなきゃダメだ。行くぞっ!!

「ネギ!?」
「僕が降ります!! みなさんは先に行って明日の期末を受けてください」
「ネギ、だってあんた魔法が……」

 生徒を守るんだ!!
 たとえ魔法が使えなくても僕は先生なんだから……!!

動く石像ゴーレムめっ!! 僕が相手だっ」
「ネギくーん!?」
「ネギ坊主……!」
『フォフォ、いい度胸じゃ。くらえーい』

 来るっ!! あう!?
 首誰かに引っ張られましたー……苦しいです。

「ア……アスナさん」
「あんたが先生になれるかどうかの期末試験でしょ?あんたがいないまま試験受けてもしょーがないでしょーが!ガキのくせにカッコつけて、もーバカなんだから!」
「え……でも、このままじゃ……あの石像ゴーレムに……」
「こーすんのよ! それーっ!」
「ああああーっ!? ま……魔法の本がーっ!?」

『なっ……フォ……フォ……ッフォオオオオ~!?』

『重量 OK♥』

「や、やった動いたーっ」
「脱出よ~」
「え、何!? 動いたの!? てか魔法の本捨てたの!? 俺いつまでこのまま?」
「しんちゃんは地上までこのままやえ」
「「「「「アハハハハ」」」」」

 みんな笑ってるけど本捨てちゃって良かったのかな?

 エレベーターの扉が開く。

「わ、まぶしっ」
「まあとにかく……」

『外に出れたーッ!! いえーいっ♥』

 そうして僕たちは図書館島から脱出することができた。



side 刀子


 キーンコーンカーンコーン。

 って、もう予鈴鳴ったわよ。
 真一何やってるのよ。
 ついでに春日と神条と土帝と蒼髪は……
 学園長先生の話しでは昨日戻ってきたってことだけど……
 ああ~、学園長も学園長です。こんな時期にネギ先生に試練を与えて……
 与えるだけならいいものを、生徒まで……
 それも自分の孫の木乃香お嬢様まで巻き込むなんて考えられません!
 大方、木乃香お嬢様の頼みなら真一が断るはずがないのを見越して計画だったのでしょうけど……
 今回は不味いです。
 このまま真一が来ないと私は……



side 真一


「うぉおおおおーっ! 間に合え—っ」
「あきらめたら、全部終わりだぜい」

 俺ら五人は昨日最後の悪足掻きに徹夜していた。
 そこまでは良かったんだけど、気付くともう遅刻寸前の時間で全力ダッシュしているところだ。

「はあはあ、遅れました。まだ受けられますか?」
「遅いっ! 何やってたんですか! 早く席に着きなさい!」
「おい、葛葉。遅刻者は別教室でじゃないのか」
「……そうでした。神多羅木そっちはお願いします」
「ああ、お前らはこっちだ。ついて来い」
「はいっ」

 間に合ったーっ!
 けど眠い……こいつ等の一夜漬けに付き合うんじゃなかったぜ。

「では始め。試験時間は50分だ」



side 学園長


 フォフォフォ……
 予想通りこのか達も真一君達も遅刻しおったわい。
 男子の真一君以外は余計じゃがな。
 それじゃ遅刻者たちの採点でもするかの……

「……ほう、フォフォフォ。なるほどのう~」



side ネギ


 今日、結果が出るんだな。
 僕が先生になれるかどうかの結果が……

「う~、ドキドキするー」
「まったくウチの学校は何でもお祭り騒ぎにするんだから」
「でも『最下位で小学生からやり直し』がデマでよかったです」
「発表もちょっと気が楽アルね」
「コラッ! くーふぇ、ゆえ!」
「ム、そうだたネ。そのかわりネギ坊主がクビに……」
「いえ……」
「大丈夫やて、ネギ君。みんながんばったし」
「は、はい。ありがとう、このかさん」

 そして発表が始まった。
 発表は第1位から始まり下から三番目まで終わったが2−Aの名前は無かった。

『次は下から2番目……ブービー賞です。えーと……これは……2−Kですね平均点69,5点』
「最下位確定~!?」

 終わった……
 でもしょうがないな……お姉ちゃん……今から故郷に帰ります。
 立派な魔法使いマギステル・マギになる夢はダメだったけど……
 それでも、みんながんばってくれて、嬉しかったな……

 落胆する皆さんをその場に残し、ボクは駅へと来ていた。

「こども一枚新宿まで……」
「ネギ!」

 ア、アスナさん!?

「ゴ、ゴメン!! 本当にゴメン!! 私たちのせいで最終課題落ちちゃって、魔法の本捨てたのも私だし……」
「いえ……そんなことないです。誰のせいでもないですよ」
「ネギ……」
「魔法の本何かで受かってもダメですし……結局僕が教師として未熟だったんです。クラスのみなさん、特に5人組バカレンジャーのみんなには感謝してます。短い間だけど、すごく楽しかったし」
「ちょ、ちょっと……そんな簡単にあきらめちゃうの!? マギ……なんとかになって、サウザンなんとかを探すんじゃなかったの!?」
「……さよならっ」
「あっコラ! もうっ! バカ! 行っちゃダメっていってるでしょー!! そりゃ最初はガキでバカなことばかりするから起こったけど……わたしなんかより、ちゃんと目的持って頑張ってるから感心してたんだよ! なのに……」

 アスナさん……
 ありがとうございます。
 僕の事そんな風に思ってくれていたなんて……

「ネギ坊主ーッ」
「ま、待ってーネギ君ーッ」
「み、みんな!?」
「い、いまさら会わせる顔がないです。さよならアスナさん」
「あ、ネギ!」
「それっ!」

 逃げるように走りだしたのだけど、僕の足に何かが巻き付いて転んでしまった。
 これはリボン? 佐々木さん、痛いです。

「キャー! ゴメン、ネギ君」
「ネギ先生ー」
「ひどいよーネギ君。何も言わずに行っちゃうなんて」
「ネギ君、もう一度学園長おじいちゃんに頼みに行こ、な?」
「えっ……い、いえでも最終課題は僕も納得の上でのコトですから……」
「フォフォフォ呼んだかのう?」

『学園長先生ー!?』

 何でここに!?

「いやーすまんかったの、ネギ君。実はの……遅刻組の採点をワシがやっとってのう。うっかり2−A全体と合計するのを忘れとったんじゃよ」
「え……えー、なんですかそれ!?」
「それって、つまりウチら8人分の点数入ってへんゆーコト?」
「じゃ、じゃあ……もしかするとひょっとして……2−A最下位じゃないってコトも……?」
「ではここで発表しちゃおうかの。……まずは佐々木まき絵、平均点66点よう頑張った」
「ええっ!? うそっ……66点……♥」
「次に古菲67点、長瀬楓63点、綾瀬夕映63点、早乙女ハルナ81点、宮崎のどか95点、このか91点。……最後に神楽坂明日菜71点! ようやったアスナちゃん!」

 みんなスゴイ……
 がんばりましたね。

「あ……じゃあ……!」
「うむ、これを2−Aに合計すると……平均点が81,0となり0,2の差で……なんと! 2−Aがトップじゃ!!」

『や、やったぁああーっ!!』

「え……うそ……でもそんな……ま、魔法の本がないのに、一体どうやって……!?」
「これの事かの? こんなもので簡単に頭が良くなったら苦労はせんて。こんかいのことはな……すべてみんなの実力じゃよ、実力」

 あれ!?
 魔法の本を学園長先生が持ってるってことはひょっとして……
 ツイスタ—やゴーレムとか、図書館島でのことは全部学園長先生が……?

「最終課題では、子供のネギ君が今後も先生としてやっていけるかを見たかったのじゃ……図書館島の数々のトラップにもめげず、よー頑張ったの。2−Aを学年1位にしてしまうとは、全く驚きじゃわい。合格じゃよネギ君!!これからはさらに精進じゃな」
「あ……はいっ!!」

 やったー!!
 僕……僕まだ立派な魔法使いマギステル・マギを目指せるんだ。

「アスナさん……・僕」
「ははは、良かったねネギ。……ま、とりあえず新学期からもよろしくね」
「は、はいっ……よろしくお願いします!」



side 真一


「「終わった(わ)」」
「何でや、何でボクら5人とも0点になんねん」
「こんなの絶対おかしいよ」

 クラス順位が学年最下位だったのはしょうがない……
 でも個人成績が俺ら5人全員0点ってどういうことだよ。

「遅刻者は0点ってことなのかにゃー」
「そうかもね」
「真一、今から鶴子さんに会った時の打ち合わせするわよ」
「はい、そうしましょう」

 刀子さんと口裏を合わせようとした時、教室の扉が開き学園長が入って来た。

「フォフォフォ、すまんのう遅刻者の採点はワシがしとったんじゃ」
「え……!?」
「ほれ、真一君 平均点87点じゃ。がんばったのう~」
「「フフ……フフフフ…………」」
「どうしたんじゃ二人して……・」




「「学園長先生……紛らわしいんだよ(のよ)二重ダブル・斬魔剣 弐の太刀!!! 吹き飛べぇええええーっ!!!」」

「ほぉおおおおー!!」



こうして爺さんは滅び、俺と刀子さんの危機母さんの麻帆良入りは去ったのだった。
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>「それが……昨日の夜、女子中等部の近衛さんに呼び出されて出て行ってから帰って来てません」
これさ、健全な男子中学生が聞いたらどう思うか…………分かるな? そう、朝帰r(ry。

>って、立ってるし!?
言い逃れできないwwwwwwwwww

>俺は一撃でゴーレムを粉砕し、吹き飛ばしてしまった。
ちょwwダンジョンのボスがwwwww

>胸部から上だけで追いかけてきた!!
テラホラーwwwwww

>ああ、誰かに服脱がされてく……
わろたwwwwww
通常の2-Aのテンションだととんでもないことになるわけだが……w

>学園長先生……紛らわしいんだよ(のよ)二重《ダブル》・斬魔剣 弐の太刀!!!
何を斬ったのかwwwww頭頂部かwwwww

>なおぽんさん

>そう、朝帰r(ry。
まあそのうち尋問という名のクラス会議が起こりそうっすね。描写しませんがww

>ああ、誰かに服脱がされてく……
もうこのシーンは諦観状態ですねww
人に脱がされるとパンツまで脱げて「こんにちは」しかねないですが、一応パンツだけは死守してますw

>何を斬ったのかw
悪しき心です(キリッ
PV
来客数
プロフィール

アイン

Author:アイン
小説家になろうでも活動中のアインです。趣味で書いた小説をまったり載せていきます。

よろしくお願いします。

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