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第9話「ホレ薬で一騒動!」

side 真一


 今日もこのちゃん達と一緒に行く約束をしていたのだが、今日も遅刻寸前で絶賛ダッシュ中だ。

「全くもー、バイトも遅刻しちゃったし……ホントあんたなんか泊めんじゃなかった」
「えうっ、僕のせいじゃ……」
「仲悪いなー、二人。ウチらを少し見習うといいんよ」

 このちゃんに腕掴まれた。
 やわらかい何かが腕に当たっているが、意識するとやばいので今は気にしない。

「木乃香ちゃん、走り辛いって」
「ええやん少しくらい……減るもんやないし」
「アンタたち相変わらず仲いいわね。ごちそうさまです」

 腕は解放されたけど、今度は前方で二人が怪しい会話をしていた。


「いいこと? あんたの正体が魔法使いだって知っているのは私だけなんだからね。いい加減にしないとバラすわよ!! そしたら大騒ぎになって、あんたなんか魔女裁判で火あぶりよ火あぶり!」
「ええーっ!?」
「冗談よ。でも私に逆らうんじゃないわよ」

 魔法とか魔女とか聞こえるけど周りはみんな急いでるから聞いてないようだ。

「今日な、しんちゃんの分もお弁当作ったんやけど……」
「俺の分も作ってくれたの? 大変だったでしょ」
「今日はネギ君の分も作ったんやけど、三人も四人もあんま変わらんから大丈夫やよ」
「ありがとね。昼休みに広場とかでいいかな」
「うん。ウチらの分は三人分やから、アスナも一緒に三人で食べよ」

 ここの学食も美味いけど、やっぱ女の子の手料理は格が違うよなぁ……
 しかもこのちゃんの手料理なら間違いないしな。
 お昼が楽しみだな。
 そうして俺は皆と別れて男子中等部へと向かった。



side ネギ


「あの……昨日言った魔法のホレ薬はどうします?ホントに4か月でできますけど……」
「え……なっ……なな、なーに言ってんの!!」
「わぁっ」
「勇気がホントの魔法ってのはあんたが言ったんでしょ。自分の力で何とかするわよ」

 え、えらい!
 やっぱり見た目よりいい人だあ……
 アスナさんすごいなあ……
 僕も頑張らなきゃ!
 3月末までの間、立派に先生を務めて……
 おじいちゃんみたいな立派な魔法使いマギステル・マギになるんだ!



side 明日菜


「じゃあ1時間目の授業を始めます。テキスト76ページを開いてください。The fall of Janson the flower.Spring came.(以下略)今の所誰かに訳して貰おうかなぁ、えーと……」

 当たりませんように……
 って、何でこっちジッとみてるのようっ!

「じゃあ、アスナさん」
「何で私に当てるのようっ!? フツーは日付けとか出席番号で当てるでしょ!!」
「でもアスナさんア行じゃないですか?」
「アスナは名前じゃん」
「あと感謝の意味も込めて……」
「何の感謝よっ!?」
「……要するにわからないんですわね、アスナさん」
「なっ!?」
「では委員長のわたくしが代わりに……」
「わかったわよ訳すわよ。えーと、ジェイソンが……花の上に落ち……春が来た?(以下略)」
「アスナさん英語ダメなんですねえ」
「なっ……!?」
「アスナは英語だけじゃなくて数学もダメなんですけど……」
「国語も……」
「理科、社会もネ」
「要するにバカなんですわ。いいのは保健体育くらいで」

 もうっ!
 みんなして、そんなに言うことないじゃない……
 それもこれも全部コイツのせいだわ。

「あんたねえーっ! 朝あれほど私に逆らうなって、言ったのにぃ……」
「うひっ、うぷ……ハ、ハ……ハクション」
「うひゃあっ」
「な……何……今の風?」
「ちょ、アスナさん……何を突然、服を脱いでるんですか」

 ネギがクシャミをすると突然風が起こり、私の服が吹き飛んでいた。
 ななな、何でこーなるのよーっ!!
 このガキ……こっ、殺す!!



side ネギ


 はあー……
 また、アスナさんにひどいことしちゃった。
 あの後、授業中ずっとこっち睨んでたし……怒ってるよな~。


「あの、ネギ先生……」
「え……あ、はいっ!?」
「スミマセン。ネギ先生、朝の授業について質問が……」

 僕に話しかけてきたのは僕のクラスの子たちだった。

「あ、はいはい、いいですよ。えと……14番 早乙女ハルナさん」
「あ、私じゃなくてこっちの子なんですけど」
「……あれ? 宮崎さん、髪型変えたんですね。似合ってますよ」
「でしょでしょ!? かわいーと思うでしょ!? この子かわいーのに顔出さないのよねー」
「えっ……・あ……」
「あ!? 宮崎さんっ!!」
「あん、ちょっとのどかー。ゴメンネせんせー」

 宮崎さんは顔を赤くして走り去り、他の二人も宮崎さんを追って行ってしまった。
 何だったんだろ? 質問はいいのかな?
 うーん、ああゆう大人しい人ばかりだったらなー。
 それに比べてアスナさんは……ふうー、どーしよ。

 カランコロン。

 アスナさんについて悩んでいたら、ボクの鞄から何か落ちた。
 こ、これは……!?
 昔、おじいちゃんがくれた『魔法の素 丸薬七色セット(大人用)』!?
 お姉ちゃんが袋に入れてくれてたんだ!
 こ、これがあればホレ薬みたいなのを作れるかも!!
 よーし!!

『勇気がホントの魔法ってのはあんたが言ったんでしょ。自分の力で何とかするわよ』

 う……確かにこんなことで許してくれると思ってないけど……
 これ位しか、僕にはできることないし……

「ラス・テル・マ・スキル マギステル 『age nascatur potio amoris』!!」

 で、できた!!
 これを飲めば人間はおろか、あらゆる異性にモテモテに……
 アスナさん、きっと喜ぶぞ!!



side 真一


 今は昼休みで、俺はこのちゃんと明日菜さんとお弁当タイムだ。
 今日のお弁当は大き目のバスケット一杯のサンドイッチだ。

「遠慮せんでいっぱい食べてな」
「おお! 美味そう、いただきまーす」

 美味いなあ……
 やっぱ、このちゃんの料理ははずれがないな。

「私に遠慮しないで『はい、アーン』とかやってもいいからね」
「明日菜さん、そんなのやらないって」
「やらんの?」

 って、このちゃん何サンドイッチ片手に構えてんの?
 もしかしなくてもやる気だった?

「しんちゃん、アーンして」
「ほらほら、やっちゃいなよ」

『はい、アーン』はある意味男の夢……
ここは行くしかない!

「アーン」
「どうやろ? 美味しいかな?」
「美味かったよ」
「ホントにやるとわ思わなかったわ」

 明日菜さん……アンタが煽ったんでしょうが。
 くっ……このままだと、何時までも弄られそうな気がする。何か反撃できるネタが欲しいぜ。


 食事も終わり雑談していると、ネギ先生が明日菜さんと連呼しながら、こちらに向かって来ているのが見えた。

「アスナさん、アスナさーん」
「……また来たわね、ネギ坊主。何の用よ!!」
「実はできたんですよ、アレが!!」
「アレ?」
「ホレ薬です、ホレ薬」
「いらないって言ったでしょ」
「本当なんです!ダマされたと思って、ちょっとだけでも……」
「アンタが飲みなさいよ」
「はもご……」
「間違えてパンツ消しちゃうよーな奴の作ったモノなんて飲むわけないでしょ」

 明日菜さんがネギ先生の持ってきた何かをネギ先生へと飲ませた。
 苦しそうだったな。

「ホラ、何にも起こんないじゃない」
「あれ、おかしーなー」
「何のつもりか知らないけどね、そんなことじゃキゲン直さないわよ」
「や、やっぱりそうですよね。ゴメンナサイ……」
「ネギ君……ネギ君ってよく見ると……なんか、スゴイかわえーなー」
「ちょ、このちゃん!?」
「ん~♥」

 今俺の目の前で何が起こっているのだろうか?
 なんだか良く分からないが、このちゃんがネギ先生を抱きしめて、頬擦りをしている……
 え!? 何これ……

「このちゃん、何やってんの!?」
「き、効いてるーっ!!」
「明日菜さん! さっきネギ先生に何飲ませたんですか?」
「ええっと……信じて貰えないかもしれないけど、ホレ薬飲ませたの……」
「ホレ薬って、そんなのあるわけ……あるかもしれないな!!」
「って信じるの!? なんでいきなり納得したのよっ!!」
「まあそんなことより、現状を打開します」
「どうやって?」
「助けてくださいーっ」
「引きはがします!! 烈蹴斬! はああああっ!!」
「って、やりすぎよ。ネギ吹っ飛んだじゃない!?」
「ネギ先生、今のうちに逃げてください」
「はい、ありがとうございます」
「全然平気そうね……あいつ」
「まあ、手加減しましたからね。見た目ほど痛くなかったはずですよ」

 障壁あるだろうから大丈夫とは思ったけど、予想よりも全然平気そうだな。
 気は込めてないが半分本気だったのは内緒だ。

「このか、しっかりしなさい」
「あれ、ウチどうしたんやろ……何か頭ボーッとすんねん」

 明日菜さんが触れたらホレ薬の効果……魅惑チャームが解けた。
 何でっ!?
 そういえば、明日菜さんには効いてなかったな。
 何でだろ……魔法抵抗力が高いのか?
 でもそれだと触って効果が解ける理由が分からない。
 よく分からないけど、もしかしたら明日菜さんがネギ先生に触れれば効力が無くなるかもしれないな。

「木乃香ちゃん、保健室で休んだ方がいいよ。明日菜さん、お願いできますか?」
「いいけど、ネギはどうするのよ?」
「こっちで探してみます。木乃香ちゃんを保健室に預けたら応援に来て貰えますか?」
「わかったわ!! 見つけたら連絡ちょうだい」

 明日菜さんと別れ、俺は刹那へと連絡を取った。



side 刹那


 教室にネギ先生が来た瞬間何かの魔力を感じたので、咄嗟に抵抗レジストした。
 すると私以外の教室に居た人たちが先生に群がりだした。
 まあ雪広さんはいつも通りだが……

『刹那、聞こえるか?』

 念話?
 いつもなら携帯でかけてくるのに珍しいな。

『聞こえてます。何かあったのですか』
『今ネギ先生を探してるんだが見てないか?』
『ネギ先生なら教室に居ますけど、どうかしたんですか?』
『教室ってアホか!? 手短に言うけど、ネギ先生がホレ薬を飲んでこのままだと面倒なことになる』
『……よくわかりました。とりあえずここから逃がせばいいですか?』
『そうしてくれ。あと先生を見失わないようにしておいてくれ』
『了解』

 それじゃあ、混ざる振りをして逃がしましょうか……



side ネギ


 僕は何やってるんだ……
 ホレ薬の効果切れてないんだから、教室に何て逃げたらこうなるのは当たり前じゃないか。

「ネギくーん、ぬぎぬぎしましょうねー」
「ああー、やめっ、やめてくださいーっ」

 って、あれ動けるぞ……
 今だ……逃げよう!

「ネギ先生ーッ」
「わああー、誰か助けてーっ」
「え!?」
「あ、宮崎さん危ない!」
「ど……どーしたんですか?」
「そ、それが色々あってクラスのみんなに追われてて……」
「……それならこっちですー」

 助かったー……ここは図書室かな。

「ありがとうございます」
「いえ……鍵を掛けたのでしばらくは大丈夫だと……」

 これで少しはやすめるな

「……ネギ先生♥」

 え……
 宮崎さんも!?

「アスナさん助けてーっ」



side 真一


『ネギ先生は宮崎さんと図書室に入りました』
『了解』

 よし、明日菜さんに連絡を……

prrrr prrr
『真一君、今何処?ネギがたぶん図書室で本屋ちゃんに狙われてるみたいなの』
『今向かってる所です。もうすぐ着きます』



「明日菜さん!!」
「二人は中みたいなんだけど、鍵が掛かってるのよ」

『宮崎さん、ダメですよ。先生と生徒がこんなことしちゃいけないって、お姉ちゃんが……・』
『は、はい……そうですね……ゴメンなさいです』

「「蹴破るぞ(蹴破るわよ)!!」」
「こーの、ネギ坊主……」
「何やってんだよーっ」
「わーっ!アスナさん、真一さんあぶないですよ」
「全く……・世話がやけるわねー」
「ありがとうございます。助かりました」

 ネギ先生応えつつ離れて、刹那に連絡(念話はネギ先生にバレルから電話だ)を取った。

『刹那、他の子達の様子はどうだ?』
『どうやら元に戻ったみたいです』
『それなら良かった。詳細は後で教えるよ。とりあえず、ありがとな』
『いえ、では後ほど』

 どうやら予想通りホレ薬の効力が消えたらしいな。
 明日菜さん……本人は気付いてないっぽいけど何かの特殊な能力を持ってるみたいだな。
 一応頭に入れておくとしよう。

 こうしてバタバタした昼休みのホレ薬騒動は幕を閉じた。
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非公開コメント

初期ネギェ……ww

顔面にグーパンでも良かったんじゃなかろうかと思ってしまうw


はい、あーん はどっちかっていうと刹那か明日菜にやらせたいですw
木乃香は恥じらわずにやってくれそうでww
胸も当ててるしな!!!

>なおぽんさん

初期ネギは、まあどうしようもないです。
ネギに真一の影響がでるのは修学旅行以降でしょうから、当分はこのままですねww

>はい、あーん はどっちかっていうと刹那か明日菜にやらせたい
同意。やっぱり「はい、あーん」は恥じらいがないとw
そのうち刹那にもやらせたいですww まあ大分先ですけどねww
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